世界最高のGKノイアーが示した、次世代GKに必要な6つの能力とは?
愛知のサッカートレーナー(日体協公認AT)、石川です。
今回のブラジルW杯は、GKたちが活躍した大会でもありました。
ブラジル戦でスーパーセーブを連発したメキシコのオチョア選手。
ベルギー戦で38本のシュートを浴びながら、16本をセーブした米国のハワード選手。
ウルグアイ、イタリア、イングランドが揃った死のグループをわずか1失点で切り抜けた、コスタリカのナバス選手は1試合平均90%近いセーブ率を達成しました。
ですが一方で、元メキシコ代表の名GK、ホルヘ・カンポス氏は、
「彼らは下手だ。ラインから離れることを恐れている。」と述べました。
そうです、本当に上手いGKほど、危険を事前に回避する能力が高いのです。
by quapan
そして、そのお手本のような大活躍を見せたのが、大会最優秀GKであり、2013年の年間最優秀GKでもある、ドイツ代表のマヌエル・ノイアー選手です!!
世界最高の選手たちが国の威信をかけて戦ったW杯において、ノイアー選手は7試合中4試合を完封。失点もわずか4点のみでした。
ノイアー選手は何度となくDFラインの裏に出されたパスを阻止し、ペナルティーエリアの外に果敢に飛び出し、シュートチャンスを未然に防ぎました!
さらに、最終ラインでの正確なパス交換でチームに落ち着きを与え、時にはスルーパスのようなロングキックで再三にわたって決定的なチャンスを作り出しました!
これまでのGKに要求された4つの能力
①シュートに対するセービング力
②ケガをしにくい肉体の強靭さ
③どんなピンチでも凌ぎきる精神力と集中力
④守備をコントロールする統率力と次の展開を予想する戦術力
次世代GKに求められる2つの能力
これらに加えて、
④ペナルティーエリア外でのDF並みの守備力(足や頭でのクリア、スライディングなど)
⑤攻撃の起点となるパスの精度(足下のスキル、ショートパスやロングパスの精度)
こうした要素が次世代のGKたちにはより一層求められるようになることでしょう。
P.S.
最後に、GKは接触プレーが多く、強烈なシュートを受けるために骨折などのケガが多いポジションでもあります。もしケガをしてしまったら、症状が癖になる前に、早めに専門家のもとで適切な治療を受けるようにしましょう。