長友選手が本田選手に教えた、股関節と骨盤の秘密
日体協公認アスレチックトレーナー、高浜のひえだ接骨院 院長の石川です。
Japan Athletics Championships
by tpower1978
400mハードルの日本記録保持者、為末大さん。
そんな為末さんの書籍『日本人の足を速くする』に面白い内容が書かれていました。
・欧米人やアフリカ人は背筋やもも裏の筋肉(アクセル筋)がつきやすい。対して日本人は腹筋やももの前の筋肉(ブレーキ筋)がつきやすい。
・欧米人やアフリカ人は、骨盤が真っ直ぐ起きている。一方、日本人は、骨盤が少し上の方に向いていて後傾しやすい。
そう言えば以前、長友選手が本田選手に対して「骨盤を立てる重要性」を説き、本田選手がピッチの外でも骨盤を意識して歩く練習をしていた、という話しが載っていました。
では、骨盤が立っていないと、どんなデメリットがあるのでしょうか?
骨盤が後傾すると・・・
・踵に体重が乗り、猫背になる
・重心移動がうまくいかず、不安定になる
・ブレーキがかかってしまい、走力が低下する
・骨盤と連動する股関節がロックされてしまうため、キック時の足の振り幅が制限され、キック力が低下する
さらに、股関節が硬くなると、サッカー選手に多いグロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)や腰痛、膝痛、足のケガなどをしやすくなります。
そのため、骨盤を立て、股関節を柔らかくすることが、ケガの予防とパフォーマンスアップのために大切となります。
以前、中田英寿選手が世界的なスーパースターに慣れた理由の一つとして、
「股関節の柔軟性」がポイントだった、というお話もしましたね。
では、どうすれば効率的に効果的に、そして安全に股関節を柔らかくすることができるのでしょうか?
股関節をほぐす動的ストレッチマシン
新しいスポーツ外来の目玉の一つ、それがこの動的ストレッチマシン
「トータルヒップミニ」です。
このマシンなら多方向にストレッチをかけて、軽い負荷で反復運動をすることができます。その結果、股関節周りの筋肉をほぐし、本来の柔軟性を取り戻すことに繋がるのです。
また、左右交互に様々な動きをするこで、筋肉や関節の協調性・連動性を高め、パワーロスを減らすこともできます。
日頃から股関節を柔らかくし、ケガの予防とパフォーマンスアップ、そして良いコンディション作りをしていきましょう。