女子サッカー選手が特に注意したい膝のケガとは?
高浜市の接骨院 院長、日体協公認ATのサッカートレーナー、石川です。
先日ポルトガルで行なわれた「アルガルベ杯2014」でなでしこジャパンが準優勝を果たしました
選手のみなさん、おめでとうございますそして激闘お疲れ様でした。優勝を逃したとは言え、日本の女子サッカーの強さは本当に誇りに思います
by mole555
ところで、そのなでしこのエース川澄奈穂美選手(米国・シアトル・レインFC所属)や、大儀見優季選手(英国・チェルシーLFC所属)を含め、なでしこジャパンに所属する選手の約3分の1が過去に経験したケガがあります。
それが、膝の前十字靭帯損傷(ACL)です
この前十字靭帯損傷はサッカーでは起こりやすいケガの一つですが、一度靭帯が損傷すると、たとえ復帰できたとしても膝の不安定感が残りやすく、その後のプレーに大きな影響を与えかねないため、注意が必要なケガでもあります。
前十字靭帯損傷の原因
ケガをする直接的な原因は大きく分けて2つです。1つは接触プレー、もう一つはジャンプの着地時に膝をひねったり、急なターンなどによって損傷する自損です。
ですが、実はこうした直接的な要因に加えて、女子サッカー選手の場合、身体の構造的にも膝のケガをしやすい、と言われています。
つまり、女性の方が出産の関係で骨盤が広いため、X脚の人が多く、プレーの際に膝が内側に入ってしまいやすいため、膝の靭帯がねじれて傷つきやすいのです。
前十字靭帯損傷の症状と応急処置・リハビリ
ケガをした直後は強い痛みのために、通常はプレーができなくなります。さらに徐々に内出血による腫れがひどくなり痛みも悪化するため、できるだけ早くケガの部位を安静にし、アイシングにより炎症を抑えることが大切です。
その後は、速やかに病院を受診し、正しい診断を受けるようにしましょう
また、リハビリにより膝の関節の可動範囲を徐々に取り戻すことと、筋力が低下してしまうことを防ぐために適切な筋力トレーニングを行なっていくことが、スポーツ復帰のためには大切となります。
高浜市や碧南市、知立市などの三河地域で、サッカーのケガからの復帰を目指している方は高浜市の接骨院、ひえだ接骨院までご相談下さい。
めざせ世界一!!
2月26日のスポーツニッポンにU-17女子日本代表の二人、
藤枝順心高校の杉田妃和選手と児野楓香選手の記事が掲載されたようです。
児野選手は当院でインソールサポートをしている選手の一人です。
その彼女は1月31日所属チームの練習中に重度の捻挫をし、代表のアメリカ遠征には帯同したもののリハビリのみで帰国。
その後、千葉で行われた代表合宿には召集されず、
現実的には落選してもおかしくない状況でした。
まさに今回の代表招集はサプライズと言っても過言ではないです。
しかし、彼女は帰国後から積極的にリハビリを開始し、
2月13日も当院でリハビリ&トレーニングをしていきました。
今回の招集も彼女の決して諦めない気持ちが勝ち取ったのもだと思います!!
彼女のスピードあるプレーは必ずチームの武器になるはずです。
まだまだ本調子ではないようですが、
コスタリカまでには回復しチームの勝利!そして優勝に貢献してくれればと思います!!
サッカー王国ブラジルの秘密●●トレーニングとは?ー後編
高浜市の接骨院 院長であり、愛知のサッカートレーナー(日体協AT)でもある石川です。
サッカー王国ブラジルの強さの秘密として、いくつかの要素をあげた上で、幼い頃から裸足でトレーニングをしていることが一つの大きなポイントです、というお話をしました。
そして、この裸足でのトレーニングには、ボールタッチが柔らかくなるだけではなく、他にも2つのメリットがあるのをご存知でしょうか?
by sashomasho
裸足トレーニングのメリット
メリット2. 足の速さや跳躍力のアップ
小学生や中学生のリレー(かけっこ)を見ていると、裸足で走る子どもを良く見かけます。実はこれは理にかなったことなのです。
裸足で走ろうとすると、自然とかかとではなく足の前部で着地をするような走り方となるため、ブレーキがかからずにより速く走れやすいからです。
同様に、裸足で走るとその分身体へ衝撃が伝わりやすくなるため、できる限りその衝撃を和らげられるような走り方を自然と身に付けていきます。
つまり、足底筋やふくらはぎの筋肉をしなやかに動かし、足首やひざを柔らかく使って衝撃を吸収していくのです。
こうしたトレーニングを繰り返すことで、足が本来もつクッション機能やしなやかさ、無理の無い姿勢・動きを身につけることができます。
メリット3. ケガの予防
近年、特にランナーの間で、裸足トレーニングや裸足感覚のシューズが流行しているのを耳にしたことが有る方もいらっしゃると思います。その一番の理由が、このケガの予防です。
靴を履くことは「足の過保護」だと考える研究者もいるように、地面から受取る情報が少なくなったり、本来必要な筋肉を鍛えられなくなるため、身体に無理な走り方を続け、筋肉も衰えやすくなります。
その結果、足首の捻挫やひざや腰の故障、扁平足、血行不良による脚のむくみなどが生まれやすくなります。
一方、裸足で走ろうとすると、衝撃や痛みを敏感に感じ取るため、無理な走り方は自然とできなくなります。
このように、敏感な身体の反応を確かめながら裸足でトレーニングをすることにより、身体の構造に適した本来の走り方を取り戻し、筋肉によるクッション機能も高められるため、ケガが少なくなると言われているのです。
こうした様々なメリットが裸足によるトレーニングには見込めるため、できれば一生ものの運動神経が身に付くゴールデンエイジ世代や、その前の3~6歳頃から、もっともっと積極的に裸足で遊ばせてあげることが大切です。